ステンドグラスの立体作品であるテラリウムは様々な形や大きさがあります。このテラリウムは立体造形の基本が多く入っています。植物などを入れるテラリウムは人気も高いです。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室
Atelier Reverie 千葉県勝浦
Atelier Reverieで行う講習でも課題として取り入れているテラリウムの制作。形や大きさも作る人によって様々です。一見簡単そうに見えるステンドグラスですが基本技術が有る程度身についていないと完成度は低くなります。ステンドグラス制作、立体の組の基本を多く学べる内容です。
【制作順序】
型紙の制作
ガラスカット
ルーター作業
テープ巻き作業
組上げ作業
前回のアップ内容はテープ巻き作業でした。今回は各ガラスパーツをテラリウムの形へと半田付けで組み上げて行きます。
テラリウム組上げ作業
ガラスカットされた側面を綺麗にルーターで整えたら各ガラスピースの側面へ銅のテープを張り付けて行きます。
各ガラスピースの側面へ張り付けた銅のテープによりガラスピース同士を半田付けする事が可能になります。これらに関する内容は前回アップしているテープ巻き作業も参照下さい。
テラリウムの各ガラスパーツ全てへテープ巻き作業が終了した所です。前回はここまで、続きをアップしてゆきます。
今回はテラリウムの側面ガラスへサンドブラストを利用した絵柄を入れています。サンドブラストはガラスなどへ砂を吹き付ける事で絵柄を表現できる技法です。好みの文字や絵柄を入れる事がサンドブラストでは可能です。今回はサンドブラストの作業内容は割愛していますが機会があればアップして行きたいと思います。
透明なガラスへ白く絵柄が入ったのが見えるでしょうか。テラリウムは植物を入れるものですが多くのステンドグラス教室でも簡単な絵柄をサンドブラストで入れる場合が多く有ります。透明なガラスを多用している様々なテラリウムにはサンドブラストで入れる文字や絵柄は相性がとても良いです。
本題の組上げ作業です。この作業も屋根の部分から作る場合など数種に分かれますがAtelier Reverieの教室では一番下の器から組上げて行く方法を教えています。一番下の6角形のガラスへ側面のガラスを半田付けで取り付けて行きます。
こんな感じです。半田付けはこの段階では仮止め程度で良いです。多く半田を付けてしまうとズレてしまった場合などに外す場合が有るので外し難くなりますので仮止め程度です。
側面2枚目を仮止めした状態。右回り左回りどちらからでも良いので6枚のガラスを全て同様に仮止めして行きます。
テラリウム下部の器の部分の形になりました。
次はテラリウムの中段部分の組上げです。植物などを入れる入口部分のカーブの付いたガラスピースと大きな一枚のガラスピースを垂直に取り付けます。この場合も半田付けは仮止め程度に取り付けます。ステンドグラス制作のこれら立体制作は組上げ時の取付でズレてしまう事も多く有ります。支障があるズレは一度取り外し付け直すのですがその時に半田付けを多くほどこしていると外すのに苦労します。組上げはほぼ仮止め程度の半田付に留まったほうが良いです。
中段の側面の各ガラスピースは底面に対して垂直に取付けます。傾いたり各ガラスピースがズレて組んでしまうとこの先の作業に大きな支障となりますので慎重に取付けて行きます。
入口のカーブした小さめのガラスピースと側面の大きめのガラスピースが取付られた状態。不安定な状態なので倒さないよう注意!
中段が完成まじか、植物の入口上部のカーブしたガラスピースを3か所を取付けて中段部分は完成になります。今回はこの辺まで。この先は屋根の取付を行い、仮止めだった半田付けを更に進め半田の綺麗な線へ仕上げて行きます。
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【制作教室】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として楽しく学ぶステンドグラスとサンドブラストの各教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から丁寧な指導を行っています。年齢性別を問わずステンドグラスは世界中で多くの愛好家が学び楽しめる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室が活動していますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロを目指したい方へ】
職業としてステンドグラスの技術を学びたい方、先々ご自身の教室を開きたい方へプロ養成として技術者養成講習を行っています。特に教室運営を目指したい方へ適した技術と知識の取得内容です。全く経験がない方へ個人指導の環境で学べます。技術の基礎から教室運営の内容まで指導しおります。
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