ステンドグラスはガラスで作って行きます。ガラス同士を半田付けで接続して行きますがガラスそのままでは半田付けは出来ません。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室
Atelier Reverie 千葉県勝浦
Atelier Reverieで行う講習でも課題として取り入れているテラリウムの制作。形や大きさも作る人によって様々です。一見簡単そうに見えるステンドグラスですが基本技術が有る程度身についていないと完成度は低くなります。ステンドグラス制作、立体の組の基本を多く学べる内容です。
様々な形にカットされたガラスはそのままでは半田付けにより形成する事が出来ません。そこで使うのが銅のテープを各ガラスピースの側面へ貼り付けてゆきます。銅と銅であれば半田付けが可能となって行きます。ティファニー技法で制作するステンドグラスは全てこの方式です。
ロケット型の6面体のテラリウムです。このステンドグラス制作の過程を順を追ってアップしています。Atelier Reverieのステンドグラス教室でも大きさは自由ですが課題として取り入れている作品作りになります。
こちらは生徒さんの作品。ブルーを基調に猫ちゃんの絵柄をサンドブラストで入れてくれました。
こちらも生徒さんの作品制作。作業中の写真ですが2個目のテラリウム。クリアーガラスの面へポイントとなるデザインを入れてくれました。好みの形を作って行けるのもテラリウム作りの楽しい所。テラリウムは植物を入れて楽しむものです。観葉植物など入れるのですが入れる植物の形や大きさを考慮して作る場合もあります。
●テラリウムの制作4
~テープ巻き作業~
前回はルーター作業をアップしています。ガラスカットされた各ガラスピースの側面を綺麗にし形を整える作業です。今回は各ガラスピースの側面へ銅のテープを貼り付けて半田付けが可能な状態にしてゆきます。
銅のテープは裏側の黒い部分が粘着がありますのでその面をガラスの側面へ一周させるように貼り付けて行きます。この作業を一般にテープ巻き作業と呼びます。テープ幅の中央へガラスの側面を乗せるように、テープの幅の余りが均等になるように一周させます。
写真では左手にガラスピース、右手でテープを掴み少しづつ貼り付けてゆきます。
この作業も慣れが必要で初めのうちはテープを均等に巻いて行くのが難しいです。
テープが一周したらスタート地点と5ミリ位重ねてカットします。
次にヘラを使用し張り付けたテープの側面を擦り圧着させてゆきます。十分擦りながら一周させてゆきます。
側面の圧着を終えたらテープの余っている部分をヘラでガラスに倒すように擦りながら圧着させてゆきます。
テープの余っている部分はガラスの裏表ありますので片面ずつ両面を作業します。丁寧に行わないと余ったテープをガラスへ倒す時によじれたり折り目が付いてしまったりするので焦らず作業して行きます。
次はガラスピースを板などの上へ置いてヘラを用いて更にテープをガラスへ圧着させてゆきます。銅のテープは柔軟性が有るのでヘラで擦る事によりピタッとガラス面へ張り付いて行きます。この圧着が弱いと後に行う半田付け作業時に剥がれてしまう事も多いので十分圧着させます。この作業はガラスピースの表と裏両方行います。
こんな感じに仕上げて行きます。
全てのガラスピースへテープ巻きを終えたら一度平面に並べて出来具合を確認します。上にも記しましたがこのテープ巻きの圧着が弱いと半田付け時に剥がれてしまう事が結構有ります。特に今回のように立体、多面体のステンドグラスの場合は組み上げ時に全体を半田付けで仮止めを行いますがその時にズレて付けてしまったりカットが正確でなく位置の微調整が必要な時など仮止めの半田付けされた部分を外さなければならない事もしばしあります。このような時にテープ巻きの圧着が弱いとガラスからテープが剥がれてしまいます。教室へ参加される生徒さんの中にも耳が痛い、、と感じる人がいないかな?テープ巻き作業はガラスへ銅のテープを十分圧着させることはとても大切です。
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロ養成講習】
職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。
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