種類も多種あるティファニースタイルのドーム型ランプ。小型のものが多いです。丸みを帯びた可愛らしいステンドグラスのランプになります。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
生徒さんが作ったドーム型ランプ
このステンドグラスは教室ではランプの入門に制作する課題です。ランプ制作の場合はガラス選び時には必ず使用する電球の灯りを通してガラスを選びます。太陽光など自然光とは異なる色合いや質感がガラスに出る場合もあります。窓枠へ入れるステンドグラスや自然光を受けるパネル作品制作と異なり必ず電球の灯りを通してガラスを選ばないと出来上がった時に雰囲気が異なってしまう場合も有るからです。
9面のランプです。9面はあまり他に有りませんがこの数が丁度良い丸みを帯びます。デザインもシンプルですので制作しやすくランプが初めての方へは良い教材になります。
シンプルですがガラス選びは結構悩みます。絵柄やデザインが入る事のないこのタイプのランプは難しい面もあります。ガラスピースも直線の構成です。9面なので各ガラスピースは9枚づつガラスカットしますが最終的に綺麗な半田の線、直線を出すにはガラスカットの正確さを問われます。
ガラス選びもこのタイプのランプは2種類か3種類が適度です。ガラス色が少ない作品の場合選ぶのにとても迷います。制作者の好みが強く出る作品です。
多段組みのテラリウムと同様に組み上げて形を作って行きますがこの時ガラスカットが正確ではない場合スキマが多く出てしまったりガラスピースが大きすぎれば組めなくなります。また組み上げ時もズレないよう注意しながら半田付けの作業をしてゆきます。
全体を半田付けで仮止めを終えたら各線に半田付けを更に施し仕上げて行きます。仮止めはなぜ行うのかですが、ズレてしまった場合などにその部分のガラスピースは取り外す場合が結構あります。この時に半田付けを多く施し付けてしまうと取り外すのがとても面倒で困難です。仮止めは点付けとも呼ばれるように少量の半田で各ピースを固定します。
半田付けの仕上げが終了したら最終作業でもある色付けを行います。色付けとは半田の線の部分へ薬品でブラックか濃いブラウンまた濃い目のグレーなど教室により異なりますがAtelier Reverieのステンドグラス教室では濃い目のブラウンに仕上げて行きます。半田付けされた部分は色付けを行わないと半田の銀色でこのままでは落ち着きも無く完成とは言えない状態です。例外もありますがティファニースタイルのステンドグラスは半田付けされた部分へ色付けを行いアンティークな雰囲気を出します。
周囲が暗い場所での写真が無くて残念ですがオレンジ色主体の暖かみのあるランプに仕上がっています。小型のランプは置く場所もあまり選ばないので数個作る生徒さんも結構います。これから手掛ける皆さんへはどんな雰囲気のランプになるか楽しみです。シンプルな形ですが慎重に各工程をこなさないと、、、。頑張って素敵なステンドグラスを作ってください。
【趣味を楽しむ、生涯学習として学ぶ】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロ養成講習】
ステンドグラスのプロになるにはどうしたら良いのか。職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。
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