生徒さんがが制作してくれたヒマワリの筒形ランプ完成です。今頃はお家で灯りを灯している事と思います。作業を振り返りながらまとめました。ご苦労様でした。
趣味、習い事、生涯学習を楽しむ。Atelier Reverie 千葉県勝浦
ヒマワリの筒形ランプ3
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生徒さんが手掛けてくれた大胆なデザインの構成で作られるヒマワリの筒形ランプ。連続するヒマワリの花をどう配置するか、バックグラウンドの兼ね合いも考慮します。ヒマワリのデザインはバックグラウンドに入る線も重要で結構悩むところです。出来る限り不必要な線を排除しながら試行錯誤。
デザインは平面で大体考えてゆきますが完成は立体作品です。筒形なので垂直に立つステンドグラスのランプ。これがベースを用いた傘状のランプだとまた少し考えが方が異なってきます。下絵作り時点での作業が良い感じに仕上がると完成度がアップしてゆきますので書いたり消したり追加したりと色々試みます。色合いも有る程度感覚を掴むために付けてゆきます。
立体では初めてのデザインを手掛ける場合は必ず厚紙による模型を作ります。形や大きさ、下絵に準じて模型を作って行きます。模型を作らないで作業を進めると自身が思っていた以上に大きかったり小さかったりまた全体の形が気に入らなかったりする事も多くあります。ガラスを切ってからでは変更は出来ませんのでランプに限らず立体では模型は作った方が良いです。模型へデザイン線を書き込むと雰囲気も大分掴めます。後はガラス選びですね。
過去の記事へはこれまでの工程を紹介していますので良ければ参照ください。各面への半田付けが終わった所です。立体作品は組む前の平面の状態で各面の半田付けは完成させます。
立体へ組み上げる方法は作るものにより異なりますが今回はテープで仮止めし半田付けを行ってゆく方法。左手を筒形の中へ差し込み右手は半田ごて。もちろん筒形の内部へも半田付けは行います。各面の接線へ半田付けを施してゆきます。作業的には最終の半田付け、直線部分と上下の側面を仕上げます。
半田付けで立体へ組みあがったらまずは立ててみます。心配なのはこの時点で垂直に筒形が立っているかどうか。大丈夫ですね、綺麗に立っています。組み上げのズレで傾いてしまう場合が有ります。また今回の筒形は上下部分がアーチ状なのでこのアーチが隣の面と綺麗に合っているか。これもズレてしまうと見栄えが悪くなりますので注意が必要です。今回は全て順調。
全ての面の半田の線へ色付け作業を行い電源ソケットを取り付けて完成。昼間なので少し色が出ませんが周囲が薄暗くなるとステンドグラスのランプ本来の美しさが映えます。
連続したデザインなのでどこの面をとっても良い感じに仕上がりましたね。デザイン構成、型紙作り、ガラスカットから半田付けまで丁寧な作業を心がけたのが良く分かります。ステンドグラス制作は時間も掛かりますし作業中上手く行かなかったり修正したりを繰り返す場合も有ります。今手掛けている作品は次の作品作りへのステップアップです。向上心をもって頑張って下さい。
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Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
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