桜も大分少なくなり葉桜になってきました。ココという場所へは行っていませんが、犬の散歩や車の窓から楽しむ程度です。気候も良い時期になり老犬(愛犬)も日向ぼっこを楽しんでいます。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
バタフライ 小箱 飾りはんだ
ステンドグラスでは様々な作品を作りますがその中でも結構人気が高いのが小物作りに属するボックス類の制作。これにはまり小箱ばっかり作っている人もいるくらいです。教室の課題でも小箱作りを取り入れています。箱類は蓋のないものから、かぶせ蓋、蝶番付のものと大きく3種に分かれます。紹介するのは生徒さんが作ってくれた蝶番付の箱。ふたの部分は一枚の板状のもので割と作りやすいですが基本を学ばないと難しい場面が多い制作内容です。
箱類などは立方体の組み作業が終えたら飾りはんだを施すことで個性的なステンドグラス作品となって行きます。飾りはんだとは通常の直線や曲線をはんだで丸みを帯びるように仕上げてゆくのではなく上写真のように凹凸や点を付けたり模様を表現したりする技法です。飾りはんだもその種類は大変多くご自身で考案するのも楽しいですし、偶然出来てしまう場合も多いです。教室では代表的なものを数種教えていますが1つか2つ習得しておくと色々な場面で使えます。
私の場合はんだの飾りつけはステンドグラスの万華鏡制作で使う技法でしたが近年は小物つくりにも多く取り入れています。重厚なものからとてもさりげないものまではんだの飾りつけは好みもありますが作品によっては施した方が良いものも多くあります。
最終のはんだの色付けを施し仕上げたステンドグラスの小箱。バタフライのデザインもとても良い雰囲気です。これを作ってくれた生徒さんは細かな作業がとても上手です。ピース数の多いデザインでは無いのですが小箱なのでデザインの選択もサイズ的な制限があります。蝶の中心部分は結構小さなガラスピースがあり綺麗に線も出ています。この丁寧さはこの先ランプなど大作を手掛けた時に大きく影響するものです。
蝶番で開閉する小箱です。蓋はチェーンでストップするように仕上げています。この小箱の制作は教室の課題作品ですがデザインは自由です。手のひらサイズのものですが凝ったデザインを入れる生徒さんも多いです。私と相談しながら制作は進めます。これから制作する人もこの時期位から少々難しいかなと思っても挑戦して見てください。
ステンドグラス制作を行っていない場合、文中の専門用語等が分からない部分も多いと思います。制作に関する内容、工程などは別のカテゴリーで徐々に紹介してゆきたいと思います。ステンドグラス制作は独学で行うことは困難です。ステンドグラスの教室は日本全国多くありますので学びたいと感じている方は地元の教室へ参加することをお勧めします。