生徒さんが手掛けたとてもアンティークなステンドグラス。同じ形のガラスピースを色を変えて組み上げてゆく筒形のランプ。今回は天井から吊下げるペンダントランプを作ってくれました。
趣味、習い事
生涯学習を楽しむ
千葉県勝浦Atelier Reverie
ステンドグラス教室
サンドブラスト教室
●天井吊下げランプ
今回の生徒さんは細かな作業が結構好きな方。落ち着いたステンドグラスのデザインが好みに感じます。使用したガラスもアンティークガラスを選んでくれました。
色合いもクリアーなガラスとオレンジ系のガラス2種。この2種類のガラスはひと作業加えています。2種類のガラスは共にクリアーなガラスの事から部分的にサンドブラストで曇りガラスに変えています。クリアーなガラスの場合サンドブラストを入れる事で2つの効果がプラスされます。
一つ目の効果はやはりデザイン。単調な感じから少しインパクトが入り個性が出てきます。二つ目はクリアーなガラス特にアンティークガラスの場合、今回使用したオレンジ系のガラスは光を良く通しますのでそのままではランプにした場合まぶしさが少々きついです。一部をサンドブラストで曇りガラスにすることでまぶしさを和らげてくれます。
筒形に組み上げられた状態です。1つのガラスピースは均等なリーフ型なので4つのリーフのグループの連続です。この4つのグループを板状にして縦に3個並べた板を作ります。縦に3個並べた板状のものを今度は横へ8列組んで立体にして行きます。ちょっと文章だとややこしいですね。作ってくれた生徒さんは教室でも経験が長いベテランさんなので坦々と作業を進めてくれます。構造上板同士の間に隙間が出来ますのでその部分へは好みの色合いのジュエルを埋め込んでいます。このジュエルもポイントです。一部のジュエルの周囲は少し隙間を作りランプの光が漏れて良い雰囲気に仕上がります。
各ガラスピースは周囲に銅のテープが巻かれ半田付けで板状に仕上下てゆきます。板状にしたガラスは立体へ組み上げられてランプの姿が現れてきます。もちろん全て半田付けで行う作業です。とても手のかかる作業ですね。今回は同じ形のガラスピースを幾つも作る作業。頑張った甲斐は制作者のみ味わえます。
上部のランプソケットが付く面。この部分の寸法を私が確認せず作らせてしまいましたね。合わずに苦労させてしまい申し訳なかったです。強度の都合もあり上面は筒形の中へ一段入り込むのですがガラスの厚み分小さくしなければいけませんでした。図面時の説明が悪かったです。ごめんなさい、、、。
ランプのソケットが付きましたね。良い感じです。このソケットの側面に付いているネジは3か所均等に占めて下さい。重量も差ほどないので天井に付いているソケットへ電線側の金具を取り付ければ大丈夫です。
完成です。教室の電球はテスト用で小さなものでしたので本来はE26型のご家庭で使用する普通の大きさ。それでもとても良い雰囲気に仕上がったと思います。サンドブラストで曇らせたガラスとそうでは無いガラスがアクセントになって良い感じです。同じ形のガラスピースを何枚もカットしとても頑張って作ってくれました。天井からの吊下げランプは作る方が少ないですがこれから少しづつ紹介して行きたい内容です。次は平面パネルの制作ですね。色々模索し良いステンドグラスへ仕上げていって下さい。私も頑張ってアドバイスして行きます。
・
・
・
【制作教室】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として楽しく学ぶステンドグラスとサンドブラストの各教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から丁寧な指導を行っています。年齢性別を問わずステンドグラスは世界中で多くの愛好家が学び楽しめる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室が活動していますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロを目指したい方へ】
職業としてステンドグラスの技術を学びたい方、先々ご自身の教室を開きたい方へプロ養成として技術者養成講習を行っています。特に教室運営を目指したい方へ適した技術と知識の取得内容です。全く経験がない方へ個人指導の環境で学べます。技術の基礎から教室運営の内容まで指導しおります。
このブログに関する問合せ、ご質問など御座いましたら下の問合せをご利用ください。