ステンドグラス / サンドブラスト 千葉県勝浦
●ステンドグラス制作を始める13
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ステンドグラス制作と言えば半田付けと言われる事も多い作業内容です。最終的な作業ゆえ慎重に行います。


このカテゴリーはステンドグラスとはどういうものか。制作を始めてみたい、学んでみたいと感じている方へできる限り解りやすく内容を記しています。ステンドグラスの歴史云々は検索で多く出てきますのでそれらは割愛しますが技法の説明上古典的な内容を含む場合もあります。あまり堅苦しい文章にならないようにして行くつもりです。内容が脱線してゆく場合も多いと思いますがご容赦下さい。趣味として、生涯学習としてこれから学んでみようと感じている方、またこれらの工芸を職業にすることを模索している方もいると思います。Atelier Reverieでの教室活動を元に私の経験を含め色々書いて行きたいと思います。つたない文章ですが読み物として興味のある方へ少しでも参考になれば幸いです。


ステンドグラス教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦

このシリーズはステンドグラス制作の手順を追って解説していますが使用している写真などは部分的な説明に適したものを選んでいます。一つの作品制作を通しての写真では無いです。ご理解下さい。


ティファニー技法によるステンドグラス制作手順

 1 形、サイズ、デザイン
 2 下絵作り
 3 図面作り
 4 型紙作り①
 型紙作り②
 5 ガラス選び
 6 ガラスカット
 7 ルーター作業
 8 テープ巻き
9 はんだ付け①
半田付け②
10 仕上げ色付け

9 半田付け作業

最終局面の半田付け作業です。この半田付けで作品の出来具合が決まると考える方も多いと思います。しかし少々違います。これまでの各工程の出来具合がこの半田付けで表れてきます。ステンドグラス教室へ参加されている方であれば解る内容でもあるのですが未経験の方の場合は解り難いかもしれませんね。

【内容が多いために半田付け作業は2回に分けてアップしています】

ステンドグラス テープを巻く 千葉県勝浦
前回は各ガラスピース側面へ銅のテープを貼り付け圧着させる作業、テープ巻き。作品全てのガラスピースへテープ巻きを終えいよいよ半田付け作業です。

ステンドグラス入門 半田付け 千葉県勝浦
作品のサイズを出すために周囲を木枠などで固定します。同時に採寸し木枠を寸法通りに組んで行きます。今回のステンドグラスは平面、四角なので角は全て90度を必ず出します。私は多面体、立体のステンドグラスを多く手掛けますがこの採寸が狂うと綺麗に組めません。今回は平面ですがこの採寸と枠作りが上手な人は立体作品で正確なステンドグラスを作って行きます。

ステンドグラス 作り方 半田付け 千葉県勝浦
縦の長さを図面通りの寸法に合わせて計ります。各工程の出来具合によりますがサイズを計った時にどれくらい誤差があるか。その誤差は修正は出来ますが寸法が微妙に異なってしまう場合があります。

趣味で作るステンドグラス 半田付け
横の長さはどうでしょう。採寸しながら周囲を木枠で固定してゆきます。木枠は釘で打ち付け固定しています。もっと簡単にピンで止めるアルミの枠もありますが木枠の方が確実で私は好みます。

ステンドグラス教室 千葉県勝浦 半田付け
縦と横のサイズ、4角が90度出ているか、それらを考慮しながら周囲へ木枠を釘で止めて行き半田付けの前準備を終えます。

趣味 生涯学習 ガラス 千葉県勝浦
はじめに少し。Atelier Reverieのステンドグラス教室で行っている半田付けの順序と少し異なっていますが内容の本質に変わりは有りません。作品の線の部分全てへフラックスを筆で塗って行きます。フラックスとは半田付けを行う時に必要なもので教室で使うものはステンドグラス専用のものです。植物油性で熔けたはんだを均等に綺麗にしてくれます。ステンドグラス専用のもの以外でもフラックスは多種ありますが使用できません。必ずステンドグラス専用のフラックスを使います。

習い事 ステンドグラス 千葉県勝浦 作品作り
どの部分からでも構いません、線の部分へ棒状の半田を半田ごてのこて先で熔かしながら付けてゆきます。

ガラス工芸 ステンドグラス 千葉県勝浦 教室
薄く延ばすように半田を熔かし付けてゆきます、隙間がある時にはその部分へ半田を流し込むようにします。

習い事 探す ステンドグラス 教室 千葉県勝浦
半田付けをしていると平面の作品に歪みが出る場合がありますので軍手をした手で軽く押さえながら歪まないよう注意も必要です。多く半田付けされた平面を強く抑えるとガラスピースは割れる事もありますので慎重に作業して行きます。

ステンドグラス プロ 教室 千葉県勝浦
全ての線へ薄く半田を伸ばし終えたら周囲の木枠を外します。

習い事 ステンドグラスのプロになるには
全体が固定されますがまだ片面を薄く半田付けされただけの状態のステンドグラスは結構歪みますので素早く木枠を外し取り出します。

ステンドグラス作品作り 半田付け 千葉県勝浦
作品をひっくり返し今度は裏側の半田付けです。

趣味を楽しむ 千葉県勝浦 ステンドグラス
表面同様に全ての線へフラックスを筆で塗って行きます。

ステンドグラスの作り方 教室 千葉県勝浦
同様に半田を薄く熔かし付けてゆきますが薄く半田付けされたら次は仕上げ半田に入ります。教室では全体を薄く半田付けしてから仕上げの盛上げ半田付けを行うよう指導していますが今回の説明は少し異なっています。

ガラス工芸 趣味 千葉県勝浦
お判りでしょうか、薄く半田付けされた上へ更に半田が乗り盛り上がっている状態です。仕上げ半田、盛上げ半田と言われますが蒲鉾のように半円近く半田を熔かし付けています。仕上げの半田付けは全てこのような状態になります。半田付けの仕上げは経験が必要でステンドグラス制作を始めたばかりの頃は中々上手くいかないものです。半田付けを綺麗に仕上げるには半田ごての温度、フラックスの量、半田ごての動かし方。特に半田ごての動かし方は重要です。半田付けも学ぶ場所により小手の使い方もその感覚が異なってきます。そして今までの各工程のデキ具合はその線に表れます。次回後半、半田付け②では仕上げと飾り付け半田をアップしたいと思います。


【制作教室】
ステンドグラスに興味がある方へ、Atelier Reverieの教室は初心者から上級者まで幅広く対応しています。ステンドグラスの制作に興味がある方に向けて、わかりやすく魅力的な作品作りを基礎から学べ制作プロセスを堅苦しくなく楽しく学べる環境です。趣味として始めたい方や生涯学習を考えている方、または職業としてステンドグラスを検討している方へご一考下さい。初心者でも安心して学べる教室でステンドグラスの世界を一緒に楽しみましょう。

~Atelier Reverieホームページ~


【プロを目指したい方へ】
職業としてステンドグラスの技術を学びたい方、先々ご自身の教室を開きたい方へプロ養成として技術者養成講習を行っています。特に教室運営を目指したい方へ適した技術と知識の取得内容です。全く経験がない方へ個人指導の環境で学べます。技術の基礎から教室運営の内容まで指導しおります。

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