多面体のランプ入門に適した制作内容を持つドーム型ランプ制作
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千葉県勝浦Atelier Reverie
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●ドーム型ランプ
大分前になりますが生徒さんが手掛けたドーム型ランプ制作の一部です。来年またこれらのランプを手掛ける方が出てきますのでランプの入門の注意点など読んで頂ければと思います。制作された生徒さんは現在も教室へ参加されておりとても丁寧な作業を行う方です。
コロッとした丸みのあるランプですが一応多面体に属します。型紙も3種類で作りやすいランプですがシンプルがゆえに結構ごまかしがきかず丁寧な作業を怠ると完成時に大きく影響してきます。全体は9面体で同色で作る場合が多いです。型紙を正確に作る事、その型紙に合わせて同じ形のガラスピースを切り出して行く事。簡単そうですが同じ形のピースを切って行くのは結構難しい面を持ちます。同じものを9枚づつガラスカットして作りますが１ミリの狂いが例えば５枚あれば全体で5ミリの差が出てきます。制作時には甘く見ず慎重に行います。また狂いが生ずるのはルーター作業でも多く有ります。ルーター作業の場合は角度も狂わせてしまう事が多いです。ルーター作業の詳細は下記を参照下さい。
型紙からガラスカット、ルータ作業を終え銅のテープを各ガラスピースへ巻き付けたらいよいよ半田付けによる組上げ作業です。基本はテラリウムの組上げと同じです。横に並ぶピースと縦に組み上げてゆくピースの数がテラリウムより多いのでズレない様に慎重に組んで行きます。この作業でも数ミリ狂いが生ずると全体へ影響してきます。全体をまずは仮止めの半田付けを行い形を整えて行きます。
ランプの下部から２段目の列はポイントになる部分です。この時は被せ硝子を使用しサンドブラストで模様を表現したガラスを使用しています。最初の方の組み作業でズレて組んでしまうとこの部分位から合わなくなってきます。多少であればそのまま強行するのですがあまりにもサイズがはみ出てしまう場合などはガラスピースを修正しなければならなくなります。この時の制作では順調に組み上げられましたね。
ステンドグラスの立体作品では全体の形を作って行くのにまずは半田付けによる仮止めを行います。ズレてしまった場合などに取り外し付けなおす場合が多々あるのですが半田付けで多くを接続してしまうと取り外しが困難になってしまうので微量の半田付けでまずは各線と線を仮止めします。上写真は仮止めの半田付けの量もとても適度です。被せガラスの模様も綺麗に出て良い感じです。
綺麗に組みあがり線全体へ色付けを施し完成です。とても落ち着いた感じのランプになりましたね。色合いも暖色系のガラスを使用し暖かみのあるランプに仕上がったと思います。単純な形、特に立体作品、多面体は制作内容も差ほど難しくは有りませんがシンプルな構成ゆえかえって粗も目立つものです。ガラスピースのサイズに差が出てしまえば最終的には半田付けで埋めてしまえば良いと判断するとその分半田付けの線は太くなってしまったりピースが出っ張ってしまう場合もあります。全体的に均一で美しい線を出すにはやはり型紙に忠実なガラスカットが必要です。また各ガラスピースへ貼り付ける銅のテープも均等に巻いて行かないとやはり半田の線に影響します。銅のテープ作業に付きましては下記を参照ください。他にも色々な注意点がありますがこの先これらドーム型ランプを手掛ける時期が来ましたら教室で指導して行きますのでまだ制作されていない生徒さんへは頑張ってみて下さい。
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【制作教室】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として楽しく学ぶステンドグラスとサンドブラストの各教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から丁寧な指導を行っています。年齢性別を問わずステンドグラスは世界中で多くの愛好家が学び楽しめる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室が活動していますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
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職業としてステンドグラスの技術を学びたい方、先々ご自身の教室を開きたい方へプロ養成として技術者養成講習を行っています。特に教室運営を目指したい方へ適した技術と知識の取得内容です。全く経験がない方へ個人指導の環境で学べます。技術の基礎から教室運営の内容まで指導しおります。
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