細かなガラスピースの集合は様々なデザインを構成してゆきます
趣味、習い事を、生涯学習を楽しむ
千葉県勝浦Atelier Reverie
ステンドグラス教室 サンドブラスト教室
●インコの筒形ランプ 2
●インコの筒形ランプ1
●インコの筒形ランプ2
前回アップから大分時間がたってしまいましたが月に2回の講習なのでピース数がとても多い大作のステンドグラスはコツコツ時間をかけて制作して行きます。制作されている生徒さんは経験も豊富な方なので私が入り込むスキが無いです、、。

メインのデザインが入る平面部分は4面、各面の間に細長いボーダー状の面が入るので正確には8面体の筒形ランプになります。デザインでは熟考されたので各面のインコが創作のイメージで個性が有りますね。インコの配色やリーフの配色が多種に及ぶガラスを使っているのでガラス選びに悩みますが配色、ガラス選びはステンドグラス制作の楽しさの一つでもあります。

ステンドグラスだけでは無いですが創作に関しては自由な感覚を持って行います。デザインや配色もこうでなければいけない、と言うことは無いです。自分が決めたモチーフを色々な角度から観察して構図を決めて行きます。今回の作品はメインの面が4面あるので全体のバランスは大切です。絵柄や構成は実際に自分で手掛ける場面では結構難しく悩む事も多いです。とても感じの良いデザインですねステンドグラスには制約があるのでそれらを考慮し各ガラスピースを考えながらデザインは出来上がって行きます。。

立体作品の場合各面のデザインが異なっても同じサイズに合わせないと組の作業で苦労します。最悪組めなくなる場合もあります。同じサイズの面を作る場合は必ず作品の大きさに合わせて木枠などで固定します。この時に縦木枠が垂直に出ているかは大切です。今回の筒形ランプは上下部分がアーチ状なので水平は取れませんがその部分は下描きのアーチの線に合わせてピンを利用し止めて行きます。図面の制作から型紙作りガラスカット、ルーター作業、これら作業で生ずるズレがこの時にまとめて出てきます。寸法通りデザイン通りにきちんと入りましたね。この状態で半田付けで点付けによる全体の仮止めを行います。

点付けにより全体が固定されましたら裏面表面の半田付で仕上げて行きます。経験が長い生徒さんなので半田付けも安心して見ていられます。今回はこの面も含めてメインとなる面が4面ありますのでこの時点では最終的な半田付けの仕上げは行いません。フラットな半田の状態に留めます。メインの4面が全てこの状態まで作業が進みましたら全体の様子を見ながら半田付けの仕上げ、盛上げを行います。

他の面の制作ですね。今回は立体作品ですがこの4面のインコたちを平面のステンドグラスとして制作するのもとても良い作品になると思いますよ。また大きめの飾り鏡などの周囲へこのデザインを改良して使用するのも面白いです。デザインは必ず大切に保管しましょう。オリジナルなステンドグラス作品作りには過去に考案したデザインを改良して行う事も多いです。今回手掛けている筒形ランプは完成までもう少しかかりますが慎重に作業を続けて下さい。灯りをともす日が楽しみですね。
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【制作教室】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として楽しく学ぶステンドグラスとサンドブラストの各教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から丁寧な指導を行っています。年齢性別を問わずステンドグラスは世界中で多くの愛好家が学び楽しめる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室が活動していますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロを目指したい方へ】
職業としてステンドグラスの技術を学びたい方、先々ご自身の教室を開きたい方へプロ養成として技術者養成講習を行っています。特に教室運営を目指したい方へ適した技術と知識の取得内容です。全く経験がない方へ個人指導の環境で学べます。技術の基礎から教室運営の内容まで指導しおります。
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