パープル系のガラスを使用したとても落ち着きのあるランプシェードを生徒さんが作ってくれました。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
8面体ランプが完成
3回くらい前にアップした生徒さんの8面体のランプと同型ですがオリジナルで作ってゆきますのでベースに合わせ大きさや角度も異なります。今回のランプは30センチ位の高さのベースに合わせ図面をおこし作ったもの。前回の生徒さんより少し大きいです。
8面体で構成されるランプですので8枚の板状のステンドグラスを作りそれらを組んで立体へ仕上げて行きます。植物や動物などの絵柄をいれるのでは無く線で表現する事が課題の一つ。線のデザインは自由です。教室へ参加される生徒さんのほとんどは一つの面の繰返しのパターン的なデザインを好みます。自由に線を入れてパターン化しなくても結構良い作品が出来るのですがかえって難しいようですね。と言ってもパターンのデザインはステンドグラスの基本です。
ガラス自体の美しさや特徴を大きく出したい場合は大きなピースのデザインになってゆきます。このガラスは見ているだけで心惹かれる、そんなガラスは小さく切ってしまうのが少しもったいない感じもします。今回使用したメイン部分のガラスはパープル。写真ではブルーが強くでていますが本来は紫系の深みのあるガラスです。
写真では一枚足りないですが8面体です。隣に来るガラスと線が合うように同じものを8枚作ってゆきます。油断しているとずれてしまうので注意しながら半田付けで作ってゆきます。
半田付けでまずは仮止めの組み上げをし各線を半田付けで仕上げて行きます。全体のゆがみが無いか、ズレていないか入念にチャックしながら作業します。こちらの生徒さんは経験年数も多くベテランさんなので安心してみていられますね。
各線の部分は丸みを帯びるように半田付けで仕上げて行きます。長い直線の半田付けは難しいです。綺麗に一本の線になるように仕上げて行きます。最終的に行う半田部分への色付け作業はこの半田付けの仕上げが綺麗ではないと中々良い感じに色が付いてくれません。半田付けも良い感じですね。
明かりを灯すと暖色系のやさしいレッドが表れます。もう少し暗い場所で明かりを灯すともっとガラスの質感が出ると思うのですが昼間の教室なので仕方ないですね。深い質感の難しいガラスで中々選べないのですが今回は色合いも良く出ました。はんだの色付けも濃い目のブラウンが引き締まりアンティークな感じが使用したガラスとデザインも相まってバランスも良いと思います。ステンドグラスのランプは同じデザインでも使用するガラスで大分雰囲気が違いますので色々使ってみて下さい。
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロ養成講習】
職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。
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