ステンドグラスで作るテラリウム。様々なガラスの特性を利用しサイズや形も大変豊富にあります。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
Atelier Reverieで行う講習でも課題として取り入れているテラリウムの制作。形や大きさも作る人によって様々です。一見簡単そうに見えるステンドグラスですが基本技術が有る程度身についていないと完成度は低くなります。ステンドグラス制作、立体の組の基本を多く学べる内容です。
●テラリウムの制作3
~ルーター作業~
前回はガラスカットが終了したところでした。型紙を基本にガラスをカットした後に行う作業にルーター作業があります。ルーターとは簡単に言えば細かなガラスが融着した円形の金属をモーターで回転させガラスを削る作業で専用の機械を使用します。詳しくはステンドグラス制作を始める11で説明していますのでそちらも合わせてご覧頂ければと思います。
ガラスの周囲側面を回転するヤスリで綺麗にしてゆきます。
ガラスカットした部分、側面は切り口が綺麗に切り立っていません。ルーター作業を行う事でガラスをカットした部分、ガラスの側面が90度に切り立ちます。後に行う銅のテープを貼り付けてゆく作業、テープ巻きを正常に行えるようにルーター作業はあります。
ルーターでガラスピースの周囲を綺麗に整える作業では常に型紙と合わせながら行います。この時に型紙よりガラスピースが大きいと寸法に狂いが生じ今回の立体作品のような場合は上手く組んで行けなくなります。丁寧に型紙と合わせながら作業して行きます。
今回のテラリウムでは唯一の曲線部分です。削りすぎないよう注意しながら作業します。
同じように型紙と合わせながら作業します。
今回制作するテラリウム全てのガラスピースへルーター作業を施します。ガラスカット時にある程度の正確さがある作業を行っていればこのルーター作業は短時間で済みます。ルーター作業の時間が長い場合はガラスカットやガリの作業があまり上手くいっていない場合が多いです。大きく湾曲した部分など特殊な場合を除きガラスカットは制作に行えるよう心がけます。このルーター作業に頼りすぎるとガラスカット技術の成長は止まってしまいます。今回のステンドグラスは直線の多いテラリウムです。このような作品つくりの時にこそ様々なステンドグラス技術の基本が学べます。
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロ養成講習】
職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。
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