チュウリップのパネルランプ
毎年様々な作品を掲載しているステンドグラスのカレンダーがあるのですがその中に紹介されている小さな写真から模写し修正など手掛けながら原画を作りステンドグラスへ仕上げてゆく。この作業はとても良い経験になります。この作品は結構人気があり原画(デザイン)も探せばあると思うのですが皆さん苦労しながら手掛けています。
このチュウリップのランプは平面を立てかける形のランプ。パネルランプとなります。写真をよく見るとわかるのですが湾曲させて立つようにしています。そのために正面から取られた写真は全体の比率がこのままでは制作するのに不都合です。特に左右の部分は狭くなっていますのでこれらを手書きで推測しながら直して行きます。そして希望するサイズへ変更。
下絵の図面、線画が完成したら使用するガラスを考慮しながら各ピースになる部分への着色で感触を掴んで行きます。パターンブック等からデザインを利用する場合やオリジナルに考案した図案でも同じですがこの作業は大切です。例えばピンク色を使用したいと思ったときは色鉛筆などで着色してゆきますが実際に使用するガラスのピンクはその色合いや質感、灯りや自然光を通した時の発色などガラスの種類は豊富でどれを選ぶかまた周囲の色合いとの関係はなどなど雰囲気を掴むためにはこの下絵の着色作業は大切に考えています。そしてこの作業は楽しいですよ!
横に曲面したデザインなのでそれに合わせた台があると便利。この台は制作者、生徒さんの考案です。この時点では型紙が完成していますのでガラスカットに入って行く時期です。ガラスカット写真は申し訳ない撮ってないのですがはんだ付け作業の部分を取らせて頂いていますのでまた続きとしてアップしたいと思います。完成が楽しみです。
ステンドグラス制作を行っていない場合、文中の専門用語等が分からない部分も多いと思います。制作に関する内容、工程などは別のカテゴリーで徐々に紹介してゆきたいと思います。ステンドグラス制作は独学で行うことは困難です。ステンドグラスの教室は日本全国多くありますので学びたいと感じている方は地元の教室へ参加することをお勧めします。