教室ではランプ作りを手掛ける生徒さんが多くなってきました。今回紹介する作品は8面体のオリジナルランプ。ブルー系のクリアーガラスを基本に曲線で分割し大きめのガラスピースへ猫ちゃんの絵柄をサンドブラストで入れています。灯りをつけた時の効果は大きいです。愛猫家の生徒さんが作った心暖まるランプが出来上がりました。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
猫の8面体ランプ
曲線でつながりのあるデザインですが今回はサンドブラストを入れるピースを出来るだけ大きめにする事も考慮しなければならず生徒さんも結構悩みました。8面体に組み上げた時に全ての曲線がつながるようにするのは一見簡単そうですがデザインや配色をあれこれ考え大きさも考慮するとなると中々上手く行かないもの。
今回のサンドブラスト効果はシルエットに立体感が出るようにガラス面を深めに落とし込んでいます。今回のガラスは約3ミリ超、立体感を欲張ると穴が開きます!ステンドグラスのパーツ作りとしての簡単ブラストはシルエットが主なモチーフになりますが本格的にサンドブラストを学ぶと重なりや表情も表現できるようになります。簡単ブラストでも様々な作品作りに生かせますので教室では興味のある方へ教えている内容です。
各平面を作り8面体へ組み上げ、はんだ付けを仕上げて行きます。この時に十分注意しなければならないのはサンドブラストを深く入れたガラスピースははんだ付け時の熱で割れる可能性が高くなっている事。サンドブラストを入れたピースはガムテープなどで保護した方が無難です。通常のステンドグラスのはんだ付けのつもりで行うと割れる確率は高いです。
良い感じに仕上がりましたね。シンプルなデザインですが結構苦労も多かったですね。デザインを考え図面をおこし、ガラスを選び作り上げてゆく。ステンドグラス技法の基本を全て使って作る作品は既成の型紙を利用するものと異なり苦労し難しい面も多々ありますが達成感は大きいと思います。次回ヒマワリの筒形ランプも頑張ってください。
猫さんは何を見上げているのかな?作るものによってはサンドブラストの効果は大きく出てきます。一味違った作品作りも楽しいもの。他の生徒の皆さんもこんなの作れるかな、など案が有りましたら相談下さい。
ステンドグラス制作を行っていない場合、文中の専門用語等が分からない部分も多いと思います。制作に関する内容、工程などは別のカテゴリーで徐々に紹介してゆきたいと思います。ステンドグラス制作は独学で行うことは困難です。趣味や生涯学習で学ぶステンドグラスの教室は日本全国多くありますので学びたいと感じている方は地元の教室へ参加することをお勧めします。